北海道の右半分、自然探訪コース(後編)

北海道の左半分を巡りました。猛暑の中、道東・知床・根室・釧路・帯広・・・と右半分を巡ります。

前編の函館から礼文島と稚内の道の駅迄の距離は1829.6kmでした。後編の旅は、2023年 8月2日(水)の稚内のから北海道を離れる8月19日(土)の車旅です。後編の北海道一周の総走行距離は前編の走行距離を引くと2104.2kmの距離となります。

この車旅の全距離数は、東京からの往復走行距離を含めた総距離は6027.7kmで、北海道一周の走行距離が3933.8km でした。東京から北海道までの往復の走行距離は2093.9kmと長いです。北海道も気温30度を超す猛暑日が続いてます。北海道なのに涼しくないですね。

8月 2日(水) 曇りです。道の駅の少し近所にある、その昔にまだ樺太が日本の領土の時に稚内から樺太大泊間の旧稚泊航路があり、冬の北西の風で波が打ち寄せて被るのを防ぐために建設された半アーチ式ドームに行きます。重厚な造りです。

宗谷岬に向かいます。宗谷と言えば最北端の地が思い浮かびますが、岬の内陸は広大な丘陵地があります。牧草地として利用されていたり、風が強いので風力発電も盛んです。

 道が狭いため 宗谷岬に近い入口から入っていくルートが推奨されていて、道路には数か所の白い道への標識が立っておりそれを頼りに進みます。 宗谷丘陵の中を進み 丸山という山を右手に見ながら進み周辺のうねうねとした牧草地を見ながら進むと白い道に到着しました。

意外と観光客は少ない。 映える感じ分かりますが青空でないと半減です。道路の白はホタテの貝殻をつぶしたものを敷き詰めたそうです。 全長は約3kmの緑の丘陵の中を白い道が通る様子はとても綺麗で海に近づく道の向こう側に青い海が見えてくる。はずが天気が。。

折角ここまで来たので、 宗谷岬の最北端 オブジェの前で記念写真を撮り 最北端のステッカーを近くの店で購入しました。国道238号線の海岸沿いを南下する。

岬の全景はこんな感じで人は少ないです。風が気持ち良いです。

国道238号線の海岸沿いを南下します。強風が打ち寄せる中、猿払の道の駅に到着しました。 途中の猿払漁協直営店に立ち寄りホタテを買おうと思いましたがサイズの小さいものしかなく断念して、昨年同様この道の駅に併設の「猿払丸ごと館」でホタテの冷凍 1kg パック Mサイズ5756円を購入しました。中国の輸入禁止上等!です。こんなに美味しい帆立は日本国民でで食べます。 空はどんよりと曇りになり強風で歩行は体が斜めになります。

これから直線道路で有名なエサヌカ線に向かいます。平日のせいか車も少なく 昨年も来ましたが一直線の道と左右に牧草地が広がります。 昨年と違う事は道を反対側から来たことと 、左右の牧草地に牧草を刈り取って丸い大きな束にした物(牧草ロール)がいくつも点在していましたが今年はありませんでした。 

ただ時折 鹿が草を食べていました。滑走路の様な 一直線の道路ですが青空だったらもっといいかも。

更に進み浜頓別という町に着きました。丁度、浜頓別神社のお祭りが有り、出店が出ていて若者やファミリーがいました。今日はこの町の道の駅浜頓別にて泊ります。駐車場は満車です。

8月 3日(木) 朝から雨です。テンション下がります。道の駅から直ぐ近くのクッチャロ湖に行きます。湖畔にはキャンプ場も有り、すぐ裏には日帰り温泉施設もあります。

浜頓別から内陸に入り国道275号線を行くと中頓別町を通ります。中頓別町にある寿公園という所にに F104戦闘機と49648 蒸気機関車 が展示されています。誰もいません。次は 同じ中頓別のバスターミナルの隣にある天北線メモリアルパークに保存されている列車 キハ22 を見に行きますが 結構ボロが来てます。キハは、キが気動車でハが普通車という意味です。

ここから さらに275号線を南下し 天北峠を越えて、音威子府まで走ります。 樹林に囲まれた長い道です。音威子府からは 天塩川沿いの国道40号線を南下し、美深経由で名寄に入ります。相変わらずの大雨の中、知恵分にある ひまわり畑を見ようと思い行こうとしましたがどこだかわからずやめにしました 。午後2時過ぎだけど寒いので温泉に行こうと思い、名寄温泉サンピラーの日帰り温泉に行きます。 料金 400円とお安いです。カルシウム泉っていうことで 肌に優しい。温まります。

ここのそばにスキーのジャンプ場がありました。 こんなに近くで見るのは初めてなので感心しました。 間近で見るとやっぱりすごいです。 こんなところからよく飛べますね。 

今から名寄のイオンに向かいます。 今日の宿は もち米の里名寄 という道の駅で泊です。

8月 4日(金) 今日も曇りです。今日は士別から上川方面に行き層雲峡に行きます。道は国道39号線を走り、お昼頃に層雲峡温泉に着きました。この中に黒岳ロープウェイ乗り場が有ります。黒岳は標高1984mの山で、ロープウェイに乗ると5合目1300mまで行き、更にリフトで7合目1520mまで行けます。ここ迄くると山頂まで標高差464m往復2時間20分のコースなので行けそうです。でも黒岳ロープウェイの駅に行くと強風の為只今運休中とのことで断念です。

記念に登ったつもりでステッカーを買って帰りました。ちなみに旭岳と黒岳を縦走し両方のロープウェイ チケットを購入すると縦走達成ステッカーが貰えるそうです。

仕方がないので隣にある層雲峡ビジターセンターで黒岳の勉強をしました。

雨が強くなりました。横殴りの大雨です。少し先に滝が有ります。駐車場に停めますが路面は川のような雨水です。川沿いに遊歩道が有り、最初に見たのは「銀河の滝」落差120mです。

その隣に、「流星の滝」落差90mが有ります。この2本の滝を両方同時に見れれるスポットが山を少し登るとあるそうですが、大雨と熊出没注意の看板が有り断念しました。

駐車場を出てもう少し先に「大函」という名所があります。ここは紅葉の名所で両側の崖は柱状節理の岩肌が囲み木々が紅葉する時は綺麗なところみたいです。この川は石狩川でここから札幌まで流れていくそうです。大きな駐車場がありますが観光客はいません。

更に国道39号線を行くと大雪湖というダム湖が右手に見えます。ここは全国でも珍しいダムの堤防の上を国道273号線が走っています。管理事務所に寄ってダムカードを頂きました。

更に39号線を北見方面へ進みますが、外気温が19度で、車のエアコンがいつの間にか暖房になっていました。石北峠は標高1050メートルにある峠です。峠を降りると何と晴れて来ました。樹林の中をひた走り道の駅おんねゆ温泉に着き、ここで泊です。雨で疲れました。

8月 5日(土) 曇り 北見方面に出発です。国道39号線の両側には玉ねぎ 畑が広がります。途中 北見のイオンに立ち寄り食材購入します。北見も大きい町で何でも揃ってます。

道道122号線経由し、さらに 国道243号線の美幌国道を通って美幌峠まで来ました。 美幌国道は 街路樹が白樺で綺麗な国道です。 美幌峠の道の駅は霧にを覆われて何も見えません。 気温も16°cぐらいだと思います T シャツでは寒いです。

峠を降りてくると霧も晴れて曇り空ですが、屈斜路湖和琴半島に着きました。 駐車場には多くの車が来ていました。ここ一帯が公園キャンプ場になっていて天候の悪い中 多くのキャンパーが来てます。和琴フィールドハウスに立ち寄りましたが 、この施設も10年前位にできたそうです。土産物屋の横を通り屈斜路湖に向かいます。 大きな湖で波もなく静かな湖畔です。

湖畔を100m 位い歩いて行くと露天風呂が湖畔に面してあります。露天風呂の温度はかなり熱めで家族連れが楽しんでます。 大昔の学生の時に海パンに着替えて入った覚えがあります。

そばにある川湯温泉に到着。 寒いので欣喜湯という宿の日帰り温泉1000円を頂きます。ここのお湯は pH 1.73の強酸性の硫黄泉なので期待して入ります。温泉は温度の違う3種類のお風呂があり、温度はそれぞれ42度 40度 39度で42度は既往症のある人は控えてくださいという 表示がありました。 39度のお湯は最初は冷たいという感じがしましたが 慣れてみると気持ちいいもんです。 42度のお湯は 一番白濁してます。 やはり 肌がピリピリし 目に入ると痛くて開けられないぐらいの酸性度が強い温泉です。 湯当たりしそうなので沸かし湯にザブンと浸かり出てきました。1000円と多少高いですがいい温泉だと思います。

ここからすぐ近くの硫黄山に行きます。 駐車料金 500円 摩周湖第1駐車場と共通券でお得ですと言われました。駐車場に停めて硫黄山に向かいます。 

山の地肌から黄色い硫黄が噴煙を上げて吹き出してきています。 湧き出した水も 熱水が出ています。 硫黄の匂いが強烈です。曇りなので山頂の方は見えませんでしたが意外と楽しかったです。

オホーツク海に面した道の駅はなやか小清水に向かいます。外気温は17度です。JR 小清水駅とセイコーマートと道の駅の駐車場が一緒です。 外は寒いです。

8月 6日(日) 雨です。 斜里の道の駅に寄り、じゃが芋の焼酎を購入しました。その後、天に続く道に行きます。曇り空で残念です。でも観光客は結構来てます。昨年よりよく見えます。

アップで撮影しました。やはり青空が欲しい所です。

正面に見える知床半島のウトロに向かって進みます。雨は上がりましたが暗いです。

ウトロの町に11時半頃に到着して「ウトロ婦人部食堂」に行きましたが、ガラス窓にウニ未入荷の張り紙がありホッケ定食(1500円)に切り替えたました。

10分ぐらい待って大きなホッケの開きとイカの塩辛と味噌汁です。ご飯はおかわりできますと言うのでホッケを半分食べた後に一杯おかわりして満腹です。ホッケは焼きたて熱々で脂が乗って美味しかったです。 太ります。

一度、ウトロの道の駅に行って今日の行動を考えるも、雨がどんどん強くなってきます。知床五湖の全部の湖を回る大コースは1時間半 3kmで回りコースはぬかるみや 水溜りで長靴が必要になるそうです。とりあえず 駐車場まで行ってみる手もあるが、駐車場に入るだけで500円取られるし、行く場合はカッパに長靴の服装で行くことになる。 装備はあるが躊躇します。途中の知床自然センターに立ち寄りもう一度考えてみる。カムイワッカの滝は今年から完全予約制でツアー 方式になり道路も規制されていて入れません。守衛さんが見張ってます。

フレペの滝は熊が出た為に行けなくなりました。 両方とも去年行っといて良かったです。1時ぐらいになり考えたあげく 知床五湖にやっぱり行くことにしました。知床五湖の全てを見て歩くには料金 250円を支払い、フィールドハウスで10分から15分ぐらいのレクチャーを受ける事が必須です。内容は熊の対処方法などがほとんどと歩き方は水たまりがあってもよけてはいけないので長靴が必要になってくる。 レクチャーを受けると立入認定証が交付されます。

そのまま 五湖の入り口に直結され後戻りできない 仕組みで13時55分 いよいよ 知床五湖の大ループ5湖 コース一周 3km 約1時間半のコースに入ります。

鬱蒼とした樹林の中を入って行きます。同行者は若い男子2人と外国人の夫婦連れ。 雨が降りしきる中を進んでいく道は確かに熊が出てもおかしくない道で、五湖のルートは5ー4ー3ー2ー1の順に逆から見ていきます。 こういう水たまりは真ん中の水の中を歩きます。

五湖・四湖と進みます。大雨でよく見えません。予想はしてました。

写真スポットでシャッターを切るも 雨と霧でうまく撮れなくて残念です。 それでも幻想的な綺麗な景色です。 アップダウンは無く危ない箇所はない。怖いのは 熊だけです。三湖です。

天気が良ければ綺麗なこと間違い無いです。二湖です。

最後の一湖を見て誰で来ることが出来る木道の施設に入場から1時間後の14:55に扉を開けて入ります。

雨と霧で薄暗く悲しい感じです。雨の知床五湖でした。また来ます。

ウトロに戻る途中に知床自然センターに寄りました。昨年は駐車場の入り口にヤマハのミニトレが置いてありましたが今年は有りません。中に熊出没カレンダーがありました。目撃情報は土曜日 日曜日 の両日目撃されていましたが、すぐにオープンされてます 。大丈夫かな。

スーパーマーケットが無いのでセイコーマートで買い物をしてウトロの道の駅で泊です。

8月 7日(月) 曇りです。近くの夕陽台という夕陽のスポットが有るので行ってみました。朝ですので景色のみ確認です。 正面ウトロの港とオロンコ岩が見えます。同じ所に知床野営場があり静かなキャンプ場でごみ捨てもOKだがトイレは仮設トイレの様な感じです。

空は少し晴れ間も出てきて羅臼方面に行くため知床峠にさしかかると濃霧で何も見えません。

峠を降りる途中にある、昨年行った熊の湯という温泉は清掃中でクローズでした。

更にもう少し降りると、羅臼ビジターセンターが有ります。鹿が出迎えてくれます。

ここの裏手に2分位い歩いた所に間欠泉があり、センター内には噴出予測時間表が確認できます。

何の変哲もない 荒地の小川が流れる先に少しこんもりとした石山があります。待つこと5分位で間欠泉が8m位い噴出して15秒で終わりました。何とも 弱々しい感じでした。

羅臼の道の駅に着きましたが特段することもないので思案し、中標津にある 高陽台 という地球が丸く見える高台に行くことにしました。国道335号線から分岐し道道1145号線、国道244号線、道道975号線側道を通り開陽台に着きます。来る途中の道はミルクロードと呼ばれ 牧場が両側にあり、 その真ん中をまっすぐの道が通ります。

高陽台は高台なので登っていくと霧で何も見えません。 とりあえず 駐車場に車を停めて展望台へ行きます。気温は15度でした。寒いです。

展望台からの景色は真っ白の霧です。晴れた時の景色の写真が有りました。再び残念です。

中標津町はそこそこ大きな街でガソリンと夕食をコープで購入して中標津空港の横を通り、道の駅尾岱沼で泊です。一日中悪天候でした。明日はどうでしょうか。

8月 8日(火) 今日も雨です。どうしようもないのでお風呂に行きます。別海町ふるさと交流館という所に11時の開館を待って入ります。510円です。お湯は黒褐色のヨードを溶かしたような温泉でぬるっとした感じで、かけ湯も温泉でした。 温まり、いい温泉だと思います。この後、根室駅の正面から伸びる道の左側に喫茶店風の建屋のニューモンブラン に行きます。13時45分入店。店の裏側に3台ほど停められ駐車場有り。店内も昔の純喫茶風の造りでウェイトレスはお母さん風の人が一人で切盛りし、その人が歩くと床がどんどん響きます。体重ではなく古い建屋なのだと思います。

根室のソウルフードらしいエスカロップ1000円を注文しました。これはとんかつの上にかけられた少し酸味のあるソースとバターライスの甘みがベストマッチ。最後まで食べられます。カツも柔らかいです。1度食べれば満足です。

納沙布岬に来てみましたが相変わらずの雨と霧で。お土産物屋と北方館 望郷の家を見て帰ります。 右翼の街宣車が集結しています。 それに追随する形で警察車両が来ていました。北方領土の択捉島・国後島があるので。「本土最東端」となります。

岬は雲と霧で見にくいです。観光客は来てます。

根室市内に戻りイオンで買い物とコインランドリーで洗濯し、風連湖の隣にある道の駅スワン44で泊ります。ここは大きなゴミ箱が有るので助かります。

8月 9日(水) 雨から曇りの天気です。近くの春国岱に行こうと思います。道路は「シカ注意」の文字が書かれてます。ぶつかれば廃車になるかもしれません。

春国岱(しゅんくにたい)は、根室湾と風連湖を区切るようにのびる、長さ約8km,幅約1.3km、面積約 600ヘクタールの長大な砂州(さす)。 野鳥の宝庫としても知られ、広大な湿原、森林、砂丘など変化に富んだ自然が広がっています。という事なので行きましたが、ビジターセンターは休館日で春国岱の入場は 熊出没のため通行止めでした。ここもか。

厚岸・霧多布タ方面に進みます。国道44号線から道道953号線へ 別当賀駅方面に行き 根室本線と並走します(線路は見えませんが)。 車も少なく樹林の中を走ると初田牛駅が有り、駅舎は無くホームは荒地で駅名の看板と線路があるのみです。

この後、北太平洋シーサイドラインを通り霧多布岬へ向かいます。霧が濃くなり駐車場で既に濃霧で見えません。海を覗いてる人はラッコを覗き見る人です。

一応灯台まで行きますが霧が深いです。 

霧多布岬近くの牧草地は馬が牧草を食べてます。

道道123号線を厚岸方面に進む途中に霧多布湿原が有りますが、霧のため見えないのでスルーします。 そこから先は樹林帯の中を進むので鹿の飛び出しが少し怖いです。厚岸大橋を渡る手前の奔渡(アイヌ語の「ポン・ト」 小さな湖 の意味)の道の両側に黄色く染まった花の 丘が見えます。オオハンゴンソウという名前の花の群生地が広がります。見渡す限り黄色い花が咲いています。北米原産のキク科の多年草で、観賞用として栽培されていたものが野生化し、道端、河川敷などで見られ現在は全国に分布しているそうです。特定外来生物に指定され繁殖力が強く、在来の植物と競合して、駆逐してしまうおそれがあるそうです。

厚岸駅に立ち寄ります。 ちょうど気動車が来ましたので記念写真です。キハです。

どこに行っても霧だらけです。買い物を早めに済ませ、厚岸の高台にある道の駅に車を停めてここで泊ります。周りは霧で真っ白 、何も見えません。 テレビの受信電波も弱いです。

先ほど行った厚岸駅の駅前に駅弁の店が有り「氏家かきめし スペシャル 1680円 」を購入しました。 煮た牡蠣8個にあさりとつぶ貝が入っていて、 一つ一つの 牡蠣に味が染み込み、ご飯も 甘辛のタレと刻み海苔がかかり美味しい。 ツブ貝とあさりは申し訳程度に乗っている。

8月 10日(木) 晴れです。いつ以来の晴れでしょうか?道道142号線を釧路方面に行った所にあるキャンプ場に行きます。無料で利用できます。道の左側にキトウシ野営場入口の看板がありますが見落としそうな所を左に入りダートを約700メートル入ります。

細長く開けた海の上の丘にあるキトウシ(来止臥)野営場に11時30分到着しました。キトウシとはアイヌ語で行者ニンニクの群生している所という意味だそうです。海の眺めが最高に良い丘の上のキャンプ場で静かでゆったりとした時間が流れる穴場スポットです。限りなく広がる海と霧や夕日の風景で最高の気分を味わえます。とのことです。

既に10組位の人が来ていて、良さそうな場所は人がいます。奇跡的に通路脇の窪地にテントを張る事にします。11時40分設営開始します。テントの位置決めは細長い土地なのでテントの前で焚き火はできず端にテント、車とテントの真ん中で焚き火をして夕食を頂く事にします。久々なので何かと手間取ってしまった。

ニューアイテムのブルックリンアウトドアカンパニー社製のコットと焚き火台などもあるがテント自体も説明書を見返す始末で手間取りました。コットはテントの横幅ギリギリでしたが寝心地は良かったです。

一通り終わったのが13時30分位で、多分気温が25度位は有り汗をかきました。椅子に腰掛けビールを頂く事にします。発泡酒ですが。肴は焼き鳥缶を開けます。うまい。実にうまい。喉から胃に伝わる感じがよく解ります。空は青空ではなく海からの霧に覆われた感じで、ミストが心地よい。波の砕ける音を聞きながらのんびりします。街燈などは一切なく夜は多分真っ暗闇だろうと思います。午後2時20分に一寝入り。波の音を聞きながらのんびりウトウトです。

夕方6時すぎに火を起こすが買った薪がバチパチと火の粉を放つので、火の粉がテントに飛ばないように気を使います。ある程度燃えた所でキャプテンスタッグ イージーチャコールという練炭にします。今日のキャンプ飯はホタテ焼きとジンギスカンでサッポロビールで乾杯。ホタテは少しジャリっとする。ジンギスカンは美味しかった。赤ワインも一本飲みました。時は20時少し過ぎた時間で空を見上げると霧が流れて空が透き通ると満天の星が広がります。三週間ここに居ると言う人もいました。解る気がします。

8月 11日(金)山の日 曇りと霧 朝食はバウルーでホットサンドを作ります。ベーコンチーズ入りのホットサンドとドリップコーヒーを飲み出発です。美味しいです。ホットサンドの断面の写真を撮り忘れました。お見せ出来ずすいません。

ここの設備はトイレは水洗ですが紙は無く各自が持って入ります。洗い場も有りゴミも捨てられる。これで無料のキャンプ場とは。今後も無くなりませんように。6月1日から10月末迄が利用期間です。

野営場を11時頃に出発して釧路に向かいます。30分も走ると釧路の街に着きます。釧路川に架かる幣舞橋(ぬさまいばし)で夏の彫刻を撮ります。

お昼ご飯を食べようと思い、ラーメンの人気店の「河むら」に行きます。店の立地は昔の繁華街の中ですが今はシャッター街で、間口一間程の店でカウンター10席にテーブルが奥にあります。店の前に廃材が置いてい有り美味しい店とは思えないです。醤油ラーメン750円を注文。味玉は値段高騰の為トッピング無しとの事です。

昔ながらの醤油ラーメンでスープは濃い醤油味。麺は細麺でやや縮れ麺。チャーシューは塩味の濃い味に細切り味付けメンマが入ります。昔ながらの醤油ラーメンでした。

汗を流しに大喜湯春採館(はるとり)480円に行きます。塩辛い温泉で温まります。出て脱衣所や休憩室が扇風機のみで暑すぎです。思わず外に出ましたが外のほうが涼しい。昨年も利用した釧路河畔駐車場に到着しました。入庫後24時間迄で最高1650円でトイレもあります。

昨年行った炉端焼きの店はお盆休みです。日本初の炉端焼きの店は隣からの延焼で閉店です。

居酒屋に行く前に、ツブ焼のかど屋に行きます。大きなツブ貝を(5個900円)焼いて板の上に乗せて出てきます。瓶ビールと5個のツブ焼はお腹がいっぱいです。甘辛いタレで美味しい。

釧路赤ちょうちん街という所が有りました。ここは50年ぐらいの歴史があるそうです。この中の「花」という居酒屋に入ります。カウンター席で5~6人で満員で冷房無しです。ハイボールはダブルで出して戴き、つまみは牛レバーの串焼き塩と豚焼きの両方とも美味しかった。地元のお客さんとも色々お話し出来て楽しい時間でした。 

3軒目は「きや利」という日本酒の専門店で女将さん1人でやっています。 1500円のおまかせ おつまみで、たらばかにとじゃがいも餅焼き海苔 など食べながら 後から来た常連の人とも 昔話をしながら深夜2時まで飲んでしまった。 さらにこの後、 釧路の有名な蕎麦屋に行こうと言い出したが休みででした。内心良かったです。

8月 12日(土) 薄曇りです。国道38号線を帯広方面に向かいます。 途中まで 海沿いの道が続き海が見えるが 波は高く舞い上がり、しぶきが陸に 吹き かかります。 内陸に入り 帯広平野に来ると、皆さんは100km位の高速で走る道路が続くき左右は牧草地などが続きます。

帯広市内に入り「ぶた丼のとん田」に行きます。13時40分到着し駐車場入場待ちの車が十数台 いて30分待ち、更に店内25分待ちでした。人気店ですからね。

結局15時近くにロース・バラ盛り合わせ990円にライス大盛り120円を注文できました。

やっと頂きます。ロースは柔らかくバラは脂身と赤みのかけ合わせで美味しいです。甘辛のうなぎの蒲焼のタレに似たタレが肉とご飯にまぶされ更に美味しい。ご飯大盛でしたが、ぺろりと15分で完食。その頃には列も短くなってました。

次に訪れたのは 独立行政法人家畜改良センター十勝牧場にある白樺並木です。 1.3km 続く 白樺並木は樹齢約40年以上の白樺が両側に有り、ドラマなどのロケ地使用もあるそうです。

陽が射している時はもっと綺麗なんですが。 入り口付近にひまわりの群生地があって、晴天 ならば ひまわりの黄色と白樺の白い幹と緑の葉と空の青で綺麗なんでしょうね。

今日は 道の駅 音更で泊まります。 明日は帯広の花火大会なので早めに帯広から退散します。

8月 13日(日) 曇りです。この道の駅も今日の帯広の花火大会のためか満車状態です。今日は日高山脈を横切り道央に出ます。国道274号線を通り、日勝峠手前に「十勝亭」と言うドライブインに立ち寄ります。目当ては牛とろ丼で御飯の上に牛肉のフレークがかけられた物でライダーに人気のどんぶりです。牛とろ丼とそばのセット1180円を注文。牛肉のフレークが温かいご飯の熱で牛肉の脂が溶けて馴染み、薬味の生姜と刻み海苔やネギと少量の醤油をかけて頂きます。肉の甘みも感じながら、ねっとりした美味しさでなんとも例えようのない。

満腹で店を出て少し走ると、日勝峠に着きましたが、霧の中です。こういう景色は慣れてしまいました。

この先は一気に石勝樹海ロードを走り日高峠から夕張を越えて追分に着きます。

追分駅のすぐ横にある日帰り温泉に入りました。近くの道の駅「あびらD51ステーション」に行くと国鉄時代の特急列車銀河とSL D51が展示されてます。

8月 14日(月) 久々の晴れです。今日は札幌を抜けて小樽方面に向かいます。札幌市内に入り、折角なのでスープカレーを食べようと狸小路辺りの「ガラク」に行きました。店の前に着くと人がいて、ビル全体が停電の為に休業だそうです。ついてないです。また来ます。

国道5号線で小樽に向います。小樽駅から徒歩5分の「龍鳳」という五目焼きそばの店に行きましたが駐車場がいっぱいで尚且つ行列5人位いたので、「桂苑」 と言う店に行き、あんかけ焼きそば870円と餃子ハーフ(4個)330円を注文します。ここも行列店ですが運良く一人待ちで入れました。午後2時入店。 注文してしばらくして餃子が届く。 そこから10分過ぎてやっとあんかけ焼きそばが来ました。遅いです。 やっと来て 食べ始めます。 あんかけ焼きそばは美味しいことは美味しいが、そんなに飛び跳ねる話じゃない。 餃子は にんにく が効いて 味はいい。

小樽と言えば昨年も買った若鶏から揚げの「なると」に行って半身揚げを注文 990円しました。今夜のおつまみです。

小樽は何処に行っても混んでます。駐車場も一杯なので余市の道の駅に行って「なると」の若鳥半身揚げを食べて酒飲みます。余市のイオンの側になるとの支店がありました。夜9時半頃に空を見上げると満天の星空だった。 なんとなく天の川わかる気がするが星が多すぎて 星座がわからない。 こういう星は中々見られないもんだ。 じっと空を見てられます。 

8月 15日(火) 曇り晴れ 余市の道の駅から積丹半島を周ります。天気は日差しが射して雲の間から青空も見え、気温も27°cで少し暑いですが晴れが良いです。道の駅を出発 してすぐに見えてくるのは ろうそく岩です。青空が少しずつ出てきて綺麗です。

島武意海岸の駐車場に着き、昨年は熊で行けなかった積丹岬遊歩道を通り灯台に行きます。

5分位登ると積丹岬灯台が見えてきます。綺麗です。青空サイコーです。

灯台の下に熊よけの為に設置された、ロボットウルフが数分間隔で雄叫びをあげてました。

下まで降りてトンネルを通り抜けて、島武意海岸(しまむいかいがん)へ向かいます。

トンネルを貫けると島武意海岸に着きます。「日本の渚百選」のひとつです。

海の青さが半端なく綺麗です。コバルトブルーという色ですかね。

海岸まで降りましたが海水浴の家族がいました。浜は大きな石がゴロゴロで歩きずらいです。太陽光の影響で海の青さは海に近いと減り、高台からは青く見えて綺麗です。

駐車場の側に食事処が有ります。時化で未入荷ですがうに丼(赤と白のハーフ)は7500円だそうです。高いですね。

この調子で昨年は暴風雨だった神威岬に行きます。神威岬の神威(カムイ)とは、アイヌ語で神格を有する高位の霊的存在のことで「神」を意味します。こちらの駐車場もすでに一杯です。

遊歩道を少し登ります。なるべく青空が見えてるうちに神威岬に向かうことにします。 途中直ぐに「女人禁制の門」が有り、ここから神威岬まで20分ぐらいです。この名前の由来は鎌倉時代に遡り「源 義経は、1189年、奥州平泉で死んだとされていますが、実は、生き延びており積丹半島の神威岬から大陸を目指します。

そんな義経に強く想いを寄せるアイヌの娘「チャレンカ」がいました。義経を追い神威岬までたどり着いたチャレンカですが、すでに義経を乗せた船は出帆後で、義経の名を呼ぶチャレンカの必死の叫びは強風にかき消され、船まで届くことはありませんでした。悲嘆にくれたチャレンカは、「和人の船、婦女を乗せてここを過ぐればすなわち覆沈せん」との言葉を残し海に身を投じてしまいました。そして、その身体はやがて岩と化し神威岩となり、以来女性を乗せた船が通ると必ず転覆し、神威岬は女人禁制となってしまったそうです。

岬迄は、まだ先ですが遊歩道を観光客が蟻のように進みます。

少し歩くと右側の断崖の下に「積丹ブルー」の海が広がります。青く透明な理由としては、積丹の海には特産のウニが海藻を食べて海藻が少なくなり、海底にある白い岩が、そのまま見えるため青く映し出されるとのことです。

更に遊歩道の「チャレンカの小道」を進みます。遠くに灯台が見えます。

途中で振り返るように右下の断崖を見ると奇岩と青い海です。生で見るともっと綺麗です。

岬の先端まで来ました。先端に立ち、岬の沈む青い海とローソク岩のような奇岩の神威岩を観ます。先端から振り返ると神威岬灯台があります。

帰路は同じ道を戻りますが、高台から駐車場を見下ろすと満車状態です。売店でコーラを購入し一気飲みです。13時を過ぎて空は雲が多くなりました気温は29度で蒸し暑いです。早く来て良かったです。

神威岬を出て積丹半島の西側にある神恵内村の漁港で釣りをします。

なんか川魚のような形をした25cm位の魚が釣れました。名前は不明です。その他は小さなサバで全てリリースしました。ウニが海藻を食べ尽くしてしまう為、 魚が寄り付かないと誰かが言っていました。 太陽が落ちてきて正面にあります。もうすぐ夕暮れになります。3時間くらいで納竿です。

積丹半島の西側の国道229号線をゆっくり 南へと走り、 途中の泊原子力発電所の横を通り岩内町にある日帰り温泉サンサンの湯500円に行きます。黄金色のナトリウム塩化物強塩泉(にごり湯)で源泉100%の掛け流し温泉です。塩分が強いので小さな傷はすぐ治るそうです。この日は岩内町の道の駅に泊りますが夏祭りをやってました。

8月 16日(水) 晴れでニセコに向かいます。岩内の道の駅からニセコ方面の山を見ると分厚い雲がかかっています。道の駅を出る時には強烈な日差しと気温31°cでしたが 、ニセコ 方面に向かい 神仙沼に着いた頃には気温24°c曇りで風もかなり強く吹いていました。

遊歩道を進むと湿原が見えますが曇り空でイマイチです。

写真スポットの神仙沼に着きましたが強風です。昨年は晴れで綺麗だったので残念です。

ビジターセンターのレストハウスでコーヒー400円を頂いていると、横にこのビジターセンターの夜の上空にイカ漁の漁火が上空の結晶に反射し縦に光る柱が浮かんで見える「漁火光柱(いさりびこうちゅう)」という空が年間1回見ることが出来るか、出来ないかの確率だそうです。綺麗でしょうね。

この後はニセコ方面に行きますが途中の蘭越町の山の中で、ニュースであった地熱発電の工事中に地下水脈から間欠泉が噴き出し、更に有毒ガスも出てきて埋め戻す作業をしてました。

五色温泉という集落に着きました。今回は入浴しませんでした。硫黄を含んだ湯は、滑らかな透明色で肌に優しく、湯上がりは湯冷めしにくく、しっとりする美肌の湯。地底から湧き出た広々としたお風呂らしいので次は行ってみます。

この隣にインフォメーションセンターが有り 20分くらいの散策 コースがあるようなので行ってみます。変わらず熊出没注意!!です。

コースがよくわかりませんが適当に登ります。

蛇が出迎えてくれます。毒はなさそうな蛇です。茂みの中を行き熊が出そうなルートです。

ここから先はイワオヌプリ登山口になるので周回コースで戻ります。

小さな綺麗な花が咲いていたり、実がなっていたりしてました。左がシラタマノキで右はアカモノの実です。

気温もグッと下がりました。次回は向かい側のニセコアンヌプリ標高1308.2m に挑戦しようと思います。 ゴンドラで途中まで行けて頂上までは50分で行けそうです。道道58号線を通り倶知安駅に着きましたが意外と人が多い。将来はここに新幹線が通るらしいですがいつですかね。

羊蹄山1898m(蝦夷富士)の周りをぐるっと一周します。この辺は羊蹄山からの伏流水で湧水が有名です。一つ目はひっそりと道道478号線をしばらく行った先の蕎麦屋の脇に大きな池があり 、そこに蛇口が2つ 羊蹄山の湧き水と書かれてあります。 風がない日は 羊蹄山が逆さに映り込むみたいです。

次は大きな駐車場のある京極道の駅の裏に進むと岩山から大量の湧水が出ています。環境省の名水百選にも選ばれた 6度の水温の名水が湧き出します。  皆さんペットボトルを持って 水を汲みに来ています。 わき出る水は豊富で透明な清らかな水で苔の緑が綺麗です。味は普通です。

ニセコの道の駅に着きました。羊蹄山の山頂は雲がかかっています。ここのメロンは昨年も購入しましたが大きく過ぎて箱に入らないので丸のままの販売という事で買ってしまいました。家に帰り食しましたが、赤肉で甘くてジューシーで美味しいです。都築農園さんgoodです。

8月 17日(木) 曇で台風も来る予報なのでさくらんぼの木や高橋牧場はパスします。国道5号線を通り蘭越町方面に進み黒松内町にあるラーメン「松龍」という店に行きます。ここもライダーご用達の店です。

とんこくラーメン1000円を注文。これは麺が1.5玉入り。一見味噌ラーメン風のスープの色でとんコクがあるといえばそう見えるかなり濃い味です。 麺はやや太麺で短い麺です。肉厚のチャーシューが2枚とわかめが乗って、もやしに味付けメンマとネギが少々です。 濃い味が好きな方は 好きな部類に入ると思います。 帰りがけ 店主のおばあさん 78歳が店の外に出て お見送りをしていただきました。

道道 523号線を走り、 辺りは畑が延々と続きます。本目という地名のところで 国道229号線にぶつかり海岸沿いを走ります。台風の影響で風は強く海も大きな白波が立っています。

この辺りは奇岩で有名ですが途中に親子熊岩という岩が有ります。大昔に「大嵐の後の飢餓に苦しみ、山奥から海岸に海の幸を探しに来た親子の熊。蟹を食べてお腹を満たそうとしていたところ、小熊が足を滑らせ、海の中へ。必死に小熊を助けようとした親熊も足を滑らせ、親子とも海に沈んでいった。一部始終を見ていた海の神様が、親子熊を引き上げ、岩の姿に変えた」という言い伝えです。熊の親子が見つめ合う形ですがわかりますか?

また少し先に乙部町のにある柱状節理に着きます。夕陽に浮き出てます。

今日はここ迄で乙部町の道の駅ルート229元和台にて泊です。夕陽が綺麗です。

8月 18日(金) 曇りです。今日はここから函館に向かいますが海岸線の道は土砂崩れで通行止めなので国道227号線の迂回ルートで山の中を通ります。12時頃に函館のオートバックスに着いてアドブルー(ディーゼルエンジン車に搭載されている「尿素SCRシステム」による排ガス浄化)を補給しようと思いました売り切れです。 イエローハットに電話してみたら 量り売りの販売はやってると。1 L 440円で6 L 入れたので安心です。長谷川ストアで焼き鳥弁当を買ってお土産物屋でお菓子を買い その後はお風呂に入りななえの道の駅で車中泊です。

8月 19日(土) 曇り 青函フェリーターミナルではやぶさ2に乗ります。8時10分出航し12時10分到着になります。ここ迄北海道内34日間で走行距離3933.8km、 東京から4705.8km になります。よく走りました。また来ますと北海道に挨拶です。

フェリーを降りてすぐにJR新青森駅に向います。お迎えに行きます。

新青森駅から最初に向かったのは、八甲田山です。映画の八甲田山は何回も見ました。ちょっと曇り空なので景色はどうかな?などと思いながら八甲田山ロープウェイ乗場に来ましたが大粒の雨です。ロープウェイも雷と濃霧で視界30mということで運休です。待って登れたとしても何も見えないので断念します。

近くの(10km位離れてます)八甲田山雪中行軍の記念碑がある馬立場に行きます。馬立場の入り口にある銅像茶屋は現在、閉鎖されていましたが、車を駐車場に止めて数分歩くと丘の上に出て、雪中行軍遭難事故記念碑があります。ここには立ったまま仮死状態で発見された後藤伍長(映画では江藤伍長:新克利)の銅像が立っています。銅像の下には死亡者の199名の氏名が刻まれています。

この次に田代平という平原に行きますが茶屋が数件ありますが何もない平原です。猛吹雪だと何も見えずに進む方向もわからなくなるのも解ります。樹海の中を進みますと湿原沼の睡蓮沼が有ります。駐車場は無く少し広い路肩駐車です。森の中に入ると直ぐに睡蓮沼とその後ろには八甲田山の山々が見えます。

ちなみに八甲田山という山は無く、「大岳1585m」を主峰とした18の山々からなる複数火山の総称が「八甲田山」と言われます。

このすぐ近くに有名な温泉の酸ヶ湯温泉が有ります。ここに今日泊ります。この宿は湯治場で多くの湯治客が自炊しながら泊まっています。観光客も一杯います。旅館の中は増築工事を積み重ね迷路のような館内でした。

目当ては、名物の総ヒバ造り、160畳の広さを誇る混浴大浴場「ヒバ千人風呂」です。泉質は酸性硫黄泉(含石膏、酸性硫化水素泉)で白濁の温泉です。お風呂は大きめの四分六分の湯と言う熱めの湯と小さめのぬるい湯があり それぞれ pH 1.5と PH 1.7の強酸性です。 とてもいい湯です。大きなお風呂ですが千人は入れないです(笑)。

版画家「棟方志功」も湯治しながら創作活動をしていたようでギャラリーが有り当時の様子の写真や作品を展示してました。

8月の28日 (日)晴れました。今日は恐山に行きますが恐山は青森県の北のはずれの下北半島にあります。遠いです。陸奥湾を左側に見ながらむつ市を抜けると山を登ります。

やっと着きました。恐山菩提寺前の駐車場に車を停めて入山料500円を支払います。少し基礎知識です。恐山は、今からおよそ1,200年前、慈覚大師円仁(じかくだいし・えんにん)によって開かれた霊場で、比叡山・高野山とともに日本三大霊山といわれます。地元では古くから「人は死ねば恐山に行く」、地元の言葉では「死ねばオヤマさ行ぐ」の言葉で言い伝えられてきました。霊場恐山には1周3kmほどの参拝コースがあり、徒歩約40分で巡ることができます。入場して直ぐに大きな山門があります。暑いです。

山門を抜けると道の左右に小さな建物があり、右が男湯、左がが女湯で中に温泉が湧いてます。この温泉はお参りする前に体を清めてお参りする為にあるという事ですが、今日は暑くて入れません。入っている人もいましたがパスしました。白濁のいい温泉ですが。。。

「恐山菩提寺」の本堂「地蔵殿」が有ります。意外とこじんまりとしてます。参拝します。

本堂のすぐ横に石積みと仏さまがいます。その前には多くの風車がありますが、お花の代わりだそうです。

この先の小道を登ると不動明王の像が有ります。ここから振り返ると全景が見えます。

下に降りると火山岩で形成された「地獄」があります。現世で犯した罪の罰を受ける136もの地獄をあらわしているのだそうです。辺りは荒涼としていて植物もほとんどなく、至るところから火山性ガスが噴出しています。この地獄には参拝客が供養のために積んだ石や小さなお地蔵様の人形が置かれています。

宇曽利湖が目の前に見えてきます。この場所は「極楽浜」と呼ばれ、晴天の日には湖面が透き通って綺麗だそうです。真正面に見える山 が周りを取り囲み それがハスの花の花弁ということで、この土地を囲んでいるとの事です。真っ白な砂浜とエメラルドに輝く湖畔が映えます。

地獄のなかで最も高い場所にあるのが、恐山菩提寺の本尊となっている「延命地蔵尊」です。急勾配の岩場を進むと近寄ることができ、お地蔵様の足元には多くの人形があり、たくさんの参拝客が延命を誓願するために岩場を登って来たことがわかります。

ぐるっと一周してきました。一度は来てみたかったので良かったです。この後、車で戻る途中に先ほど見た宇曽利湖に流れる川が有り、朱塗りの太鼓橋がかかってます。川は三途の川で恐山へ向かう道にあるこの太鼓橋は、悪人には、この橋が針の山に見えて渡れないと言われているそうです。昔は渡れたそうですが今は渡れません。

死者の魂を我が身に宿しその言葉を伝える「口寄せ」この能力を持つ者として恐山のイタコが有名ですが恐山にイタコは住んでいません。普段は青森県内各地のご自分の地元で暮らしていて、恐山大祭と恐山秋詣りの時に恐山にいらっしゃるそうです。

次に仏ヶ浦 というところまで 下北半島をぐるっと 半周し行きます。 到着したのは4時半を回っていました。 駐車場から20分ほど 登山道のような道を降ります。 

仏が浦に着きました。海岸に白い断崖に奇岩・巨岩が特徴的な仏ヶ浦は、火山灰が押し固められてできた「凝灰岩」とよばれる岩石でできていて、長時間、波があたったり雨水が流れたりして出来たそうです。

とても綺麗です。港も何故かありますが船はありません。雄大な景色が広がるり、 仏様が立っているように奇岩が並びます。

夕方5時半に仏が浦の登り坂をやっと 登り、 駐車場に着きました。 今日宿泊予定のグリーンホテルにチェックインが遅くなると連絡しました。 むつ市に着くとお祭りの最中で通行止めの中をやっとグリーンホテルに到着です。食事の為に外出すると縁日の出店があり、神社方面に歩くと祭りのクライマックスが神社の前でやっていました。 

田名部神社例大祭という京都祇園祭の流れを汲むお祭りで神社に行くと 鳥居の前に「山車」と呼ばれる 屋台が5~6台 置いてあり、その中で子供たちが お囃子をしていました。

中々見られないお祭りが見られました。町中の人たちが 参加をして、ハッピ姿で若者が多く街を歩いています。 その後 焼き鳥屋さんで食事をして帰りました。

8月21日 (月)晴れです。三内丸山遺跡(さんないまるやまいせき)に行きます。ここは東北縦貫自動車道の青森インターチェンジから5分位の所にあります。暑いです。入場券410円を支払い 12時に無料のガイドさんが案内してくれるので、そのツアーに参加します。

縄文時代前期~中期(紀元前約3,900~2,200年 現在から約5,900~4,200年前)の大規模な集落跡が見つかり、竪穴建物跡や掘立柱建物跡、盛土、大人や子供の墓などのほか、土器や石器、貴重な木製品、骨角製品などが出土しました。令和3年(2021年)7月には三内丸山遺跡を含む「北海道・北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産に登録されたそうです。

館内で12時に集まった人は15人位で出発します。遺跡のある広場に出ます。そもそもここが発見されたのは、野球場を作る時に発見されたもので既に一塁側と三塁側のスタンドは作られいて、それを中止し遺跡として守ることにしたそうです。竪穴式の住居が散在しています。

大型竪穴建物跡もあり長さ約32メートル、幅約10メートルのものが見つかっていて、集落の中央付近から見つかることが多いので集会所などに使われたそうです。大きい遺跡で写真の左のドーム型建物の中に写真右の杭が建てられた穴が保存されています。6本の大きな栗の柱を立てて床だけを貼った屋根のないやぐらが立っていますが何で使ったのか不明だそうです。

掘立柱建物跡は地面に柱穴を掘り、柱を建てて屋根を支えた高床式の住居も発掘され、再現されてます。集落の中央、南盛り土西側などから密集して見つかりました。

見学途中でちょうど建物の中を煙でいぶす作業をしていました。トラックの煙りを出す機械から大きな蛇腹の筒が建物の中に入れられ、中をいぶします。真っ白で何も見えません。

大型板状土偶が発見されていて何とも言いようがない表情でお土産になっています。(もちろんレプリカです)

直ぐ近くの青森県立美術館に行きます。ここは青森県のアーティストの版画家棟方志功や現代美術家 奈良美智、ウルトラマンなどの怪獣デザインで知られる彫刻家成田亨などの作品が常設されていますが、今日は入館せずに美術館の屋外に造られていて見学できる人気の作品を見に行きます。外階段を下り建物の迷路を行くと「あおもり犬」が現れます。


この《あおもり犬》と名付けられたこの作品は高さは約8.5メートル、横幅は約6.7メートルで、国内外で活躍する弘前市出身の美術家・奈良美智(なら・よしとも)によって制作されました。季節のうつろいと共にさまざまな表情を見せ、大仏のように観る者を包み込む魅力を持った《あおもり犬》は、美術館のシンボル作品として多くの人に親しまれているそうです。多くの人が写真を撮っています。入館した人はガラス越しに見られるますが外の方がいいですね。皆さん犬の足元や手乗りにしたりして写真を撮っていました。

美術館の反対側の隠れた所に八角堂という場所が有り、奈良美智による大型の立体作品、高さ約6mのブロンズ像《Miss Forest/森の子》があります。大きな顔と三角錐の髪の毛です。

最後に 「青森県八甲田山雪中行軍遭難資料館」に行きます。 1902(明治35年)年八甲田雪中行軍遭難事件の青森 5連隊と 弘前31連隊の行軍の様子が 詳しく記されています。 解説映画とかもあってよくわかります。 遭難した時の服装が有り、実際に着ることができますが軽微なもので、これでは寒すぎます。 映画では三國連太郎の大隊長はピストル自殺と映画ではされていましたが クロロホルムをかがされて殺害されたという説もかいてありました。右の銅像は八甲田山の馬立場に建てられていた雪中行軍遭難事故記念碑で、仮死状態で発見された後藤伍長(映画では江藤伍長:新克利)の銅像です。映画の八甲田山は何回も見ましたがいい映画ですね。高倉健、北大路欣也がいいです。あと余談ですが八甲田山の遭難の後に実際に日露戦争になった時の映画の二百三高地(仲代達也、あおい輝彦)もいいです。

この後 市内のダイワホテルに行くも 駐車場が7分も先の所と言われ嫌だというと結局 2分位い先の三井パーキング 24時間700円のところに停めました。 部屋は綺麗で広さは 思ったほどではないが寝やすいベッドでした。

8月22日 火曜日 晴れです。三井パーキング に車を置いたまま「ねぶたの家 ワ・ラッセ」(620円)というねぶた祭の山車をいくつも展示されているところに行きます。

中に入ると横に大きく縦が短いねぶたが展示されています。縦が短い造りは電線に架からないようにとこの高さにしたそうです。「牛頭天王」という作品名で制作/竹浪 比呂央さんが作成した最優秀制作者賞 ねぶた大賞受賞作品です。

大迫力です。色も原色系色彩を中心に使い迫力を増してます。

大きな山車で中には 発電機が備えられLED電球が照明として取付けられています。

周辺の港を散歩します。海の側に三角形の建物が有り「青森県観光物産館アスパム」という所に入ります。ここはお土産物店が1階に入り13階の展望台400円があります。かつての青函連絡船の八甲田丸が見えます。

この後、五所川原の金木という所にある太宰治の生家に行ってみます。1時間くらいかかります。津軽鉄道線の金木駅の隣に芦野公園駅があり、ここは五角形の「腰折れ破風」が特徴の木造平屋建ての駅舎です。太宰治の「津軽」舞台となったところだそうです。

今は無人駅で喫茶店になっています。馬肉カレー900円を食べました。スパイシーでした。

ホームに立つとちょうど列車が来ました。 新緑に囲まれオレンジの列車が入線し、いい感じでした。

隣駅の金木駅近くの太宰治の生家に行きます。生家の目の前の駐車場に停めて入りますが、大きな立派な家です。お金持ちの家です。青森県でも有数のお金持ちだったようです。

この生家は太宰治記念館「斜陽館」という名前で入館料は600円です。太宰治はペンネームで本名は津島 修治と言います。父親の源右衛門は婿養子で県会議員、衆議院議員、多額納税による貴族院議員などを務めた地元の名士で、津島家は「金木の殿様」とも呼ばれていたそうです。どの部屋も 天井が高く、装飾も凝ったものが多く当時のお金を今に換算すると7億円から8億円の費用だそうです。 

この後は新青森駅に立ち寄り三戸にある道の駅に泊り青森県の立ち寄り旅は終わりです。帰路は国道4号線を通り途中の三戸道の駅と安達千恵子の里上り道の駅で泊りながら8月24日(木)に自宅に帰りました。

家に帰り直ぐにコロナに罹患してしまいました。3日間高熱(最高40.6度)にうなされました。やっぱりコロナはただの風ではありません。きつかったです。

〈少しだけまとめます〉

後半の北海道内の走行距離は2104.2kmを走行しました。

全行程は、2023年 7月13日(木)から8月24日(木)の43日間です。

走行距離は全行程約トータル距離数6027.7kmです。その内東京⇔青森の往復が2093.9kmでした。北海道内の走行距離は3933.8kmです。昨年の北海道内の走行距離は3149.7Kmでしたので784.1km多いです。

今回の車旅はあえて内陸のスポットを周るようにコースを考えました。昨年はひたすら海岸線を行きましたので内陸の景勝地を制覇しようと思い周ってきました。特に旭岳の山頂に立てたのは良かったですが、登山靴が合わず両足の親指と小指の爪が流血して真っ黒です。今回はこの旭岳以外に礼文島の岬めぐりコースや知床五湖・秘境駅の小幌駅など徒歩で周る所も多かったように思います。食べ物は余りケチケチするつもりはないのですが好きなラーメンが多くなってしまいました。やっぱり美味しいです。

天候は雨や曇りや濃霧などの日が多く北海道の美しさを最大限に感じることは出来ない日々が続きましたので、特に晴天の時に行きたかった礼文島・旭岳・積丹半島などは晴天の予報を待って日程を考えました。でも晴れると北海道といえども猛暑です。釧路ではその日は26度位いでしたが、地元の方がこんなに暑いのは釧路じゃない!と言ってました。

釣りは今回のコースが内陸という事も有り3回しかしませんでした。今回も大した釣果は無くエサやルアーを無くしただけでした。北海道の釣り方はどんな釣り方が良いのかよくわかりません。次回は少し考えます。

費用的にはトータルで35.8万円かかりました。内訳はガソリン8.5万円・食品購入7.2万円・お土産6.6万円・宿泊費4.7万円・外食費3.9万円・フェリー代3.4万円と大きな経費はこんなところで、残りはお風呂・駐車場・高速・薬代・入場料・洗濯代などです。ガソリンは距離が長いのでかかりますね。値段は軽油1リットル154円から171円位の幅で高いです。

今回も事故無く帰ってこれて良かったです。北海道に行く時期は1ヶ月くらい遅い方が雨も少ないし猛暑も和らぐので良いのかもしれないですね。訪れる場所も、ほとんどの観光地は行ったので来年はどうしようかと思います。でもいい車旅でした。ありがとうございました。

海辺の案山子

キャンピングカー(ハイエース)で釣りをしながら日本全国ゆったり周遊のサイトです。ソロキャンプや車中泊をしながら全国各地の景色や美味しいものを楽しみながらゆっくり旅します。旅の基本は海岸線の一般道を走りながら釣り場を探し、場所毎の魚種を狙います。釣った魚が大きい時ははキャンプ飯として戴きます。急がずゆっくり周ります。

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